※この記事は2019年12月15日に作成されました。
この記事はこんな方におすすめ
- 子供がいて学童保育に通わせるべきか迷っている
- どんな学童保育の種類があるか知りたい
妻も働くと言っているし、学童保育に子供を預けようと思うんだけど、どんなところがいいのかな?
税金や社会保障の負担が年々増え、共働きでなければ生活すら厳しい時代になってきましたね。
学童保育を利用するなら、学童の実態や、公的学童と民間学童の違いなどを知っておいた方がいいと思います。
この記事の信ぴょう性 2020年から学童事業を開始するため、業界調査や現場体験を行っています。 |
学童保育の実態
学童保育の数
「学童保育が足りていない!」そんなニュースを見たことがあると思います。
厚生労働省
事実、放課後児童クラブの数や待機児童数を内閣府が調べたデータによると・・・、国に認定されている放課後児童クラブの数は、24,573か所(平成29年5月現在)。登録児童数は1,171,162名となっています。
クラブ数自体は右肩上がりに増えているものの、共働き世帯が年々増えていることもあり、決してクラブ数が満足にある訳ではありません。
一方で17,710人の待機児童が今もいる状況で、低学年・高学年児童ともに年々増加傾向にあります。
特に平成27年度から対象児童が6年生まで拡大された影響等で、高学年児童等の数は平成28年度は対前年19%増、平成29年度は17%増と大幅に増加している。
つまり今も学童は足りておらず、親御さんは希望する学童に通わせられないことも可能性として十分にあります。
学童への満足度
学童保育に通えたとして、親御さんは果たしてそのサービスに満足しているのでしょうか?
結論からいえば、民間学童の方が全体的に満足度は高いよう。
ただし、公立の学童保育と、民間の学童保育で満足・不満のポイントに大きな違いがあります。
満足ポイント | 不満ポイント | |
公立の学童保育 | ・値段が安い ・学校や家から近い ・行き帰りが安全 |
勉強サポートが弱い |
民間の学童保育 | ・様々なコンセプトの学童の選択肢がある ・公的学童と比較すると勉強の面倒を見てくれる |
・値段が高い ・公的学童と比較すると立地が悪い場合が多い |
公立の学童保育は、値段の安さや利便性・安全性が評価されているものの、サービス自体に関しては不満を感じることが多いようです。
学童保育に預ける親御さんの強烈なニーズとして「宿題の面倒を見てほしい」というものがあります。
公的・民間に限らず、ほとんどの学童保育では「宿題」の時間がセッティングされています。
しかし公的な学童はあくまで「宿題」の時間を設けているだけ。そこで宿題をしようがしまいが子供次第という、ある意味で無責任な側面があります。
これには管轄省庁が関係しており、公的学童保育は、あくまで「保育」を行うところであり厚生労働省の管轄です。
一方で学校などの勉強を教える公的機関は文部科学省の管轄なので、公的な学童保育では勉強を教えることができません。
しかし、民間学童保育では、省庁などある意味で関係ないので、勉強に力を入れている学童も存在します。
もっといえば、民間学童はあくまで営利企業であり、サービスの質が悪ければ事業が成り立ちません。
公的学童はどこまでいっても国の補助で成り立っていますが、民間企業は自社が努力しなければ成り立ちません。そういう意味でサービスに対する「本気度」に大きな違いがあるのかもしれませんね。
簡単にいえば、値段を優先するなら公的学童、品質を優先するなら民間学童といってもいいのかもしれません。
学童保育の募集
学童保育は4月から契約になる場合が多いのですが、募集は基本的に前年8月頃から始まっています。
お子様を学童に通わえる場合は、いい学童が定員になる前に確定しておかないといけません。
そのために前年6月ごろから周辺の学童を公的・民間含めて当たりをつけておきましょう。
googleで「学童 〇〇(地名)」と検索すればご自宅周辺でいくつかの学童が出てくるので、6月頃からリサーチをはじめて説明会などに参加されてみるのはいかがでしょう?
待機児童も増えており大変ですが、親御さんが早めに行動すれば、理想の学童に大切なお子様を預けられるかもしれません。
おすすめの学童
個人的におすすめの学童は、やはり学習に力を入れているところ。
最低限の「宿題」を完璧に終わらせる程度のレベルでなければ話にならないと思っています。
公的学童保育を否定する訳ではありませんが、「宿題を完璧に終わらせる」にコミットが出来ない以上、私の子供を預けようとは思いません。
そういう意味で、多少値段ははれど民間学童のほうが魅力的に感じます。
そんな民間学童の中でも、勉強、英会話、スポーツなど、各学童で注力している学習のジャンルが違うので、ご家庭の教育方針に合わせて学童保育を選んでみては如何でしょう?
様々な民間学童
そんな民間学童の中から、場所は問わず、特徴的な学童を紹介します。
近隣にお住まいの方は、一度説明会などに行ってみるのもいいかもしれません。
MOCOPLA(モコプラ)
株式会社MOCOPLAが運営する学童保育です。
会社名 | 株式会社MOCOPLA |
所在地 | 東京都新宿区四谷2-10-5 4F JR:四ツ谷駅徒歩5分 |
設立年月日 | 2017年12月 |
代表者 | 橋本 直子 |
コンセプトは「The most comfortable place for all(誰にとっても「心地いい場所」)」としており、通うお子様・親御さん・社員にとって心地のいい場所にするような運営を心掛けているそう。
MOCOPLAは、習い事全般に力を入れており、そろばん・英会話・プログラミングなどの色々な教室も準備しています。
子供たちが参加したい教室を自由に選択し参加できる仕組みになっています。
実は無理を言って、一日だけモコプラさんの講師を体験させていただいたことがあります。
写真は株式会社モコプラ橋本社長と。
モコプラさんの一日のタイムスケジュールは、宿題⇒習い事⇒アクティビティという流れになっています。
私が体験をした日は、習い事で、英会話とそろばん教室を行っている日でした。
宿題中と習い事の時間は、小学校1年生~3年生くらいの子供たちが、席に座って集中している姿おり衝撃を受けました。
子供たちが集中して宿題をやっている姿は、一般的な学童ではなかなか見れらない光景だと思います。
やはり民間企業の「学習」への取り組みは、公共企業のそれとはレベルがあまりにも違うなーという印象でした。
KidsDuo(キッズデュオ)
株式会社やる気スイッチグループが運営する英会話に重きを置いた学童です。
会社名 | 株式会社やる気スイッチグループ |
所在地 | 東京都中央区八丁堀二丁目24-2 八丁堀第一生命ビル 全国に50以上の店舗あり |
設立年月日 | 1989年11月 |
代表者 | 高橋 直司 |
やる気スイッチグループは、個別指導塾のスクールIE、幼児教育のチャイルド・アイズ、英会話のウィンビーをはじめ様々な教育事業を展開している企業です。
その中で、外国人スタッフを中心に本格的な英会話を行う学童保育「キッズデュオ」を全国展開しています。
キッズデュオは、まさに英語に特化した学童保育で、グローバリゼーションが叫ばせる昨今においては価値の高い学童保育です。
外国人スタッフと生の英会話ができる環境はなかなか無く、子供のころから英語の「苦手意識」を取り除くことは英語学習の初動においてはとても大切なことだと思います。
あそりーと
美津濃株式会社が運営するスポーツに重点をおいた学童です。
ちなみに、美津濃株式会社は、誰もが見たことはあるスポーツブランドMizunoを展開するブランドです。
会社名 | 美津濃株式会社 |
店舗所在地 | 東京都足立区千住関屋町19-1 京成関屋駅/東武牛田駅1分 |
設立年月日 | 1906年4月 |
代表者 | 水野 明人 |
「すべての未来は、あそびからはじまる。」をコンセプトに、遊びながらも身体を動かすことを学べます。
あそりーとさんの一日のタイムスケジュールは、宿題⇒習い事⇒運動あそびプログラム+自由時間という流れになっています。
Mizunoで長年培ったスポーツノウハウは圧倒的で、遊びながらも健康的で運動能力の高い子供育ちます。
さいごに
学童保育は数が増え、コンセプトも多様化してきました。
とはいえ現状まだまだ足りておらず、学童に入れないことが原因で仕事が満足にできないなんていうのは元も子もありませんよね。
まずはお子様を預けたい学童保育を探してみてください。
そのうえで夏前から見学や説明会に参加するなど、早め早めの行動を心掛けてください。
早い時期から行動していれば、希望の学童保育に通わせられる可能性が高いので、是非頭の片隅においておいてください。