季節は紅葉が見頃の11月です。「紅葉を見ながらも汗を流そう」をテーマに、御岳山(みたけさん)の登山を決行しました。
今回は、仲間たち6人で登山しました。参加した6名の年齢は、20代前半から30代前半と比較的若い年齢層ですが、日々運動習慣のない人達なので、初心者向けのコースで登ることにしました。
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御岳山とは?
御岳山は、東京都の奥多摩に位置するパワースポットの宝庫として知られる山です。
古くから霊峰として崇められた信仰の山です。野鳥・昆虫・植物の宝庫としても知られ、東京都ながら自然が雄大で四季折々の表情を楽しむことができます。
新宿からわずか1時間30分程度で、都会の喧騒から離れてリフレッシュできる、非常におすすめのスポットです。
御岳山の登山コースは、比較的初心者向け所要時間も1時間程度から、岩場や鎖場もあるような5時間近くかかるコースもあります。
子どもやお年寄り、愛犬と散歩のような気軽なスタイルから、本格的な登山まで、目的や経験に合わせて難易度を選択できます。
また近くに温泉施設もあるので、御岳山で登山をした後に、温泉でリフレッシュもできるため、普段運動不足の方や、体力に自信のない方にもおすすめです。
御岳山へのアクセス
御岳山への行き方は?
御岳山へは、電車であれば青梅線「御嶽駅(みたけえき)」に行き、「御嶽駅」からバスに乗り10分程度で「滝本駅」に到着します。もしくは、車で「滝本駅」近くの駐車場に車をとめるのもいいでしょう。
個人的なおすすめは、電車で行くことです。僕たちが登ったコースは、「御嶽駅」から行き「武蔵五日市駅」から帰りました。
これは、「武蔵五日市駅」近くのつるつる温泉を、旅の終着地点にしたことが理由ですが、御岳山は同じルートを往復もできますが、選ぶルートで下山地点を変えることもできます。
往復するよりも、景色の違いなどを楽しむことができるので、できれば別ルートを選ぶことをおすすめします。
バスで「滝本駅」に着いたら、ケーブルカーでメインの登山道まで登るか、「滝本駅」から登山を開始するかを選択します。
ケーブルカーは6分間隔で到着し、登山道の中心「御岳山」まで約10分~15分で到着します。一方でケーブルカーに乗らない場合は、約1時間の山道を歩くことで「御岳山」に到着します。
ケーブルカーは関東一急こう配の平均勾配22度で沿線を一気に上ります。愛犬も乗車可能なので、愛犬とのお散歩もしやすいですね。
おすすめの御岳山のコース
御岳山のコースは、大きく分けて4コースあります。
その中で、僕たちが歩いたのは「御岳山から日の出山を通り、つるつる温泉を目指す」コースです。
コース自体も休憩込みで4時間程度のコースで、特に険しい道もないので、運動不足の解消や、体力に自信がないけど達成感を味わいたい方には非常におすすめのコースです。
また登山で疲れた後に、温泉で身体を休ませることもできるので、東京に暮らす方にとっては、最高のショートトリップとなるでしょう。
それでは、コースの説明をしますので、参考にしてください。
滝本駅~御岳山
バス停の滝本駅から御岳山まで、ケーブルカーで登るか歩いて登るかで、難易度がかなり変わります。
ケーブルカーでは「御岳山駅」まで登ることができ、そこから徒歩10分程度の御岳ビジターセンターが御岳山のコースを分岐する起点です。つまり、御岳ビジターセンターが登山の出発点ともいえます。
ケーブルカーで登れば、出発点となる御岳ビジターセンターまで体力を温存できますが、歩いて登れば出発点の時点で1時間程度の登山をしている状態です。
今回、僕たちは旅のゴールを「つるつる温泉」にしていたので、ケーブルカーで登ってしまうと、あまりにも簡単なコースになってしまうか、時間がかかりすぎるコースになってしまうので、「御岳山駅」まで歩くことで調整しました。
「滝本駅」は標高407m、「御岳山駅」は標高831mのため、約400mの登山道です。
道中は、舗装された勾配やゆるやかな坂道が続きます。道の両脇は自然林が続くためヒーリング効果が高く、疲労で呼吸が乱れてもさわやかな空気を感じることができます。
僕たちが登ったのは11月だったので、木々が色づきを楽しめましたが、夏は涼を感じたりと季節に応じた楽しみ方が出来そうです。
御岳山商店街で休憩
御岳ビジターセンターから徒歩5分程度で、御岳山商店街があります。
御岳山商店街には、数店舗の食事処や宿坊があります。
カレーや、そば・うどん、ラーメン、定食など種類が豊富で、味も抜群です。また、コーヒーなどのカフェメニューや、ビールなどのお酒類も充実しているので、ここで休憩するといいでしょう。
僕たちは、御岳山商店街の「千本屋」で、昼食をとることにしました。僕が食べたのは鹿肉カレー。鹿肉独特の臭みもなく、なによりここまでの疲労がスパイスとなり、非常においしくいただけました。
御岳山~武蔵御嶽神社御岳山
御岳山商店街からも近く、もっとも気軽に登れるのが、御岳山の山頂(標高929m)の境内にある「武蔵御嶽神社」を目指すコースです。
本コースは、御岳山商店街から20~30分で往復できるコースであり、舗装された石段や坂道など、比較的歩きやすい道が続くため、体力に自信のない方にもおすすめです。
「武蔵御嶽神社」に向かう道は、御岳山商店街を抜けた先の鳥居をくぐった先を進みます。
「武蔵御嶽神社」には、本殿・拝殿をはじめ数々の神を祀る社があり、左右には四季折々の植物が咲いているので、季節を感じながらのんびりと歩くのがおすすめです。
11月頃は、もみじが見頃となるので、赤く色づいた木々が目を楽しませてくれます。
一方で、体力に自信のある方からすれば、少し物足りないと感じてしまうかもしれませんが、「武蔵御嶽神社」から他のコースへも行きやすいので、旅の安全を祈願する上でも「武蔵御嶽神社」に参拝することをおすすめします。
武蔵御嶽神社御岳山~日の出山
「武蔵御嶽神社」から御岳山商店街まで下山したら、日の出山に向かうといいでしょう。
日の出山の山頂までは、約1時間の舗装されていない山道を歩いていきます。
道中は、なだらかな坂道が続くので呼吸も乱れずに進むことができますが、日の出山の山頂に近づくにつれ、徐々に勾配が上がり、やや呼吸が乱れるようになります。
日の出山の山頂は902mです。山頂に着く頃には、11月であっても汗がふき出てくる達成感のあるコースです。
日の出山の山頂からは、東京都心のビル群や、奥多摩の山々が連なる様子が見えたりと非常に壮大な景色です。
雄大な景色を前に、旅の達成感を大いに味わうことができます。
日の出山~つるつる温泉
日の出山の山頂まできたら、つるつる温泉に向けて下山します。
日の出山からつるつる温泉までは、約1時間30分で到着します。下山ルートも舗装されていない山道となるので、木の根やごつごつした岩場を歩くことになります。
要所要所で空が開けているところがあり、奥多摩の山々を眼下に歩くことができます。
つるつる温泉
つるつる温泉は、正式名称「生涯青春の湯・ひので三ッ沢つるつる温泉」といいます。
つるつる温泉は、アルカリ性単純温泉のつるつるした感触の湯であり、筋肉や関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、痔疾、病後回復期、疲労回復、健康増進などに効能があるとされています。
施設としては、大浴場と露天風呂、サウナが完備され、食事処やリラクゼーションルーム、個室もあり、疲れた身体をリフレッシュさせることができます。
約4時間の旅を終え、身体中に汗と乳酸が溜まった僕たちは、温泉で身体中をゆっくり休めることができます。
また、温泉のあとには、畳の広間の食事処でお酒を酌み交わし、ショートトリップの締めまで楽しく過ごせました。
さいごに
今回は「御岳山のおすすめルート」をテーマに書きましたが、御岳山は東京都心からも近く、ショートトリップに最適な場所でした。
今回は説明した4時間程度のコースは、普段運動不足の方や、体力に自信がない方におすすめです。
運動不足を解消しつつ、四季折々の風景を楽しみ、最後に温泉でリフレッシュまでできる。そんな充実した時間を過ごしたい方は、是非行ってみてくださいね。