死にたい若者を無くすために必要なこと

こんな方におすすめ

  • 今の人生に嫌気がさしている方
  • なんで生きているのかわからなくなってきた方
吉見愛美
吉見愛美
「もう疲れた、消えてしまいたい。」と感じたことはありませんか?

はじめまして。
私は現在、20歳で大学生をしているヨシミと申します。私はこれまでの人生で「消えたい。」と感じることが多々あり、ずっとこの世界に生きづらさを感じて生きてきました。

そんな私が今回、「死にたい若者を無くす」ことをテーマとしたセミナーに参加してきたので、セミナーの内容を自分の意見を踏まえながら振り返りたいと思います。

この記事は「生きづらさを感じる若者」や「若者を支える親または教育者」の方々に向けて書いています。

この記事を読むことで、「生きづらさ」の原因を理解することができ、どうしたら「死にたい若者」を救えるのかが理解できると思います。

目次

セミナー講師紹介

まずはじめに、今回「死にたい若者を無くす」ためのセミナーで講師を担当した、「岡田沙織」さんの紹介をします。

岡田沙織さんは幼少期に両親の離婚・いじめ・ドラッグ・自殺未遂・・リストカット・レイプ・家出・DV・離婚・うつ病・生活保護など壮絶な経験をしてきました。

しかし岡田さんは2010年から心理学を学び、2012年には自らの壮絶な人生経験をいかし、悩める若者の24時間LINE相談を始めました。利用者は現在5000人を達成しており今もなお増え続けています。

また、岡田さんは2015年にNPO法人「若者メンタルサポート協会」を設立しました。
「若者メンタルサポート協会」では、LINE相談だけでなく、「みんなの家事業」をおこなっています。
「みんなの家事業」では行き場のない子供に居場所を提供したり、同じ悩みをもつ人どおしの交流の場所を提供することで「生きづらさ」を感じる子供や大人の悩みを改善する活動を推進しています。

岡田さんは心理学の知識と自らの経験や多くの若者相談に対応してきた実績から、悩める若者をタイプ別に分類しました。

そして、若者一人一人がもつそれぞれの悩みがどうやったら解決するかを独自に分析したオリジナルメソッドの『若者カウンセラー養成講座』も行っており、悩める若者を救う大人を育成する活動もしています。

これらの活動が世間の話題を集め、現在岡田さんは毎回講演が満席となるセミナー講師としても活躍されています。

セミナー内容☆~消えたい若者を無くすには~☆

さて、本題のセミナー内容の振り返りを行いたいと思います。

若者の自殺率は過去最悪!

自殺大国のひとつである日本ですが、厚生労働省の「令和元年版自殺対策白書」によると
実は自殺率は近年減少傾向にあります。
しかし、2018年の19歳以下の自殺死亡数は過去最悪の統計結果となっているんです。

引用 厚生労働省の「令和元年版自殺対策白書」

つまり、統計からみても今日の日本は「死にたい若者」が多い非常にまずい状況下にあります。

「死にたい若者」の増加が非常にまずい理由

みなさんは2017年におきた「座間9遺体事件」を覚えていますか?
「座間9遺体事件」は神奈川県座間市で若者九人が殺害された事件で、殺人犯が若者を狙った理由を「心が弱っているさみしい子を狙ったほうが楽だとおもった」と明かしています。

殺人犯はSNS上で「死にたい」とつぶやく自殺志願者に片っ端からメッセージを送り、犯人の自宅にやってきた被害者たちを殺害したようです。

「座間9遺体事件」をきっかけに警察や防犯団体はネットパトロールの強化を行いましたが目に見える効果はまだでていないのが現状です。

岡田さんは「座間9遺体事件」のような悩める若者を狙った残虐な事件を無くすには「若者の心理状態を根本的に変える」べきだと提唱しています。

死にたい若者の心理状態の真相

岡田さんは「死にたい若者」の心はドーナツのように真ん中がぽっかりとあいていて、愛情を与えても愛情がその穴を流れてしまい、常に心が満たされない状況にあるといいます。
これを「心のドーナツ化」と呼びます。

「心のドーナツ」は子供時代に親に言えなかったことや、わかってもらえなかった気持ちなどの我慢した気持ちによって生まれ、子供が「自分は誰からも愛されてない。」「誰も自分の気持ちをわかってくれない。」と感じる原因となります。

さらに「心のドーナツ」は根本的治療をしない限り、ブラックホールのように大きくなり、生きる上で様々な問題がでてきます。
これを「心のブラックホール化」と呼びます。

「心のブラックホール化」は以下のような影響があります。
人間関係や恋愛がうまくいかない
自分に自信がもてない。
やりたいことも生きている理由もわからず無気力
お金に対する不安が大きい

岡田さんの元に相談しにくる大人は上記のことで悩んでいるかたが多く、
大人になってもこれらが原因で「生きずらさ」を感じる方が多いと言えます。

心のドーナツ化、ブラックホール化を止めるには?

心のドーナツ化、ブラックホール化を止めることができれば、穴から愛情が流れでることもなく心が満たされた状態になり、自己重要感を上げることができます。

では、実際心のドーナツ化やブラックホール化を止めるためにはどうすればいいのでしょうか?

答えは、「心の中にいる小さな自分」と親友になることです。

子供時代にため込んだり抑え込んだりした感情は大人になっても消えることはありません。
感情は抑え込むのではなく、「認めてあげる」ことが大切なんです。

心の中には小さな自分がいると考えてください。その小さな自分が言うことは無視をしてはだめです。どんな感情であれ認めてあげて、無条件の愛を与えるのが大切です。

つまり小さな自分と親友になることが大切なのです。

また、もうひとつ自己重要感を高める大切なポイントがあります。それは自分を好きになることです。

自分を好きになるために大切なことはコンプレックスを認めてあげることです。皆さん自分がされて嫌なことってありますよね?

例えば私の場合、ぽっちゃり体形がコンプレックスで体形について他人に何かいわれるたびに落ち込んでしまい、何をするにも自信をもつことができずにいました。
それゆえにオシャレを楽しんだり恋愛を楽しむこともできませんでした。

しかし、岡田さんの言葉にハッとさせられたんです。
「自分がされて嫌なことは自分が自分にしていること。」「自分が他人にしてほしいことは自分が自分にしてあげるべきこと。」

ぽっちゃりした自分に自信が持てず他人にぽっちゃりをいじられるたびに落ち込んでいたのは、自分自身がぽっちゃりな自分を認めてあげず批判していたからだったのです。

不思議なことに、ぽっちゃりな自分を認めてあげるようになると他人の批判が気にならなくなりました。むしろ自分がぽっちゃりなことをネタにして笑いをとることさえ可能になったのです。

このようにコンプレックスを認めると自分を好きになることができます。
また、他にも自分を好きになるために効果的な考え方が3つあるので順番に説明します。

  1. 自分のことを後回しにしない
  2. 幸せの基準は自分軸だと考える
  3. 自分へのダメだしをやめる。

1.自分のことを後回しにしない。
自分の気持ちを犠牲にして他人を大切にしすぎてしまう方は、自分自身を後回しにするのではなく、他人を扱うように自分を大切してみることが大切。

2.幸せの基準は自分軸だと考える。
周りからどう思われているかをきにしすぎて他人の行動に一喜一憂してしまうのは幸せの基準が相手軸になっていることが原因です。

他人は他人。自分の人生には関係ありません。最も大切なのは自分がどう感じたかなんです。その内なる自分の感情を大切にすべきです。

3.自分へのダメ出しをやめてみる。
自分がいくら頑張っても自分を批判してくる人はいます。だからこそ自分がどんな状況であれ味方でいてあげるのが大切なんです。自分でさえ敵にしてしまうと誰も味方がいなくなり、せっかく頑張っていても心が折れてしまいます。

人間はもろくて儚い(はかない)存在です。味方がいなければ頑張ることはできません。

死にたい若者を無くすために今必要なこと

自己重要感が低く心が満たされない大人は一番の弱者である子どもを犠牲にします。すると自己重要感が低い子供が増え、死にたい若者が増えていくという負の連鎖がおこります。

だからこそ今必要なのは、大人が自己重要感をしっかりともち、子供に無条件の愛を与えることです。「死にたい若者」はただ、パパとママに愛されたかっただけなんです。

岡田さんはドラッグを使用したことで少年院に入っていた少女を養子に迎え、一緒に暮らしています。その少女は幼少期に両親から虐待を受け、誰にも心を開かなくなっていたようです。

少年院をでてきたときも誰にも心を開かない!と孤独と戦っている様子だったのですが、岡田さんが「いままで生きてきてくれてありがとう。よく頑張ったね。」と言ったら、少女は号泣し心を開き始めたそうです。

少女はずっとだれかに認めてもらいたかっただけなんです。岡田さんが少女に無条件の愛を与え続けると少女はやめられなかったドラッグをすんなりとやめ、社会復帰に向けて進みはじめたそうです。

岡田さんの講演を通して、無条件の愛を自分自身にも子供にも与えることが、「死にたい若者」を無くすうえで大切なことなのだと学びました。

私の感想

私が「死にたくなくなった」きっかけ

私は子供時代に自己重要感が低く、ずっと「生きててもいいことないから死にたいな。」と思い生きてきました。自分に対して極端に自信をもつことができず、人間関係がうまく構築できない。なにをやってもうまくいかない。自分は劣等生なんだ!とずっと自分のことが嫌いで仕方がなかったのです。

私の親は厳しい人間で、必死に努力をしたにもかかわらず、「まだ努力が足りない。」「お前に能力があればもっとできるはずなのになんでできないの。」と努力を認めてくれず、私の人格を批判する人でした。

だから私は青春時代を親に認めてもらうためだけに生きていました。いい成績をとらないと!運動も一生懸命やらないと誰も認めてくれない!優等生じゃないと私の生きてる価値が無くなる!そう思って必死に優等生を演じてきました。

しかし、大学受験に失敗したことがきっかけで心が完全に折れてしまいました。「こんなに頑張ってきたのに!どうして私の人生はこうも上手くいかないの?もう疲れたよ。」

そのときふと思いました。「私の人生だけがこんなにも辛いなんてありえない。なにか原因があるはず。」

原因を手当たり次第調べたところ「アダルトチルドレン」という言葉が見つかりました。
アダルトチルドレンとは子供のときに家庭が機能しておらず、親との関係性の中でトラウマをもつことによって、大人になっても生きづらさを感じる人たちのことです。

私が生きづらさを感じていた原因は私がアダルトチルドレンだったことなのです。それを自覚した瞬間、今まで我慢してきた感情があふれでてきました。「自分だけが生きづらさを感じてたわけじゃないんだ!」と心がほっとしました。

それから私はアダルトチルドレンを治すことを決意しました。アダルトチルドレンに関する本を読み漁り、メンタルを安定させるためにスポーツ選手が実践するメンタルトレーニングをしました。
そして、アダルトチルドレンの根本的な原因である親からの独立をするため、お金を貯めて上京をしました。

これらの治療を続けてから2年。不思議と「死にたい」と思うことは無くなり、自分に自信を持つようになりました。
アダルトチルドレンの治療の中で私は自分に無条件の愛を与え、常に自分の中にいる小さな自分と会話をしていたように思えます。
「自分を変えることはできる。」ということを身をもって実感したのです。

さいごに。生きづらさを感じる方へ

あなたが生きづらさを感じる理由はあなたがダメだからではありません。自分へのダメだしをやめて自分に無条件の愛を与えてみてください。
そうすれば少しずつ、曇っていた空が晴れてくると思います。

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